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洋服と戦争


男性の洋服というのは世の中に3種類しかありません。


礼服、作業着、戦闘服 です。


大きく分ければ、全てがこの3つに分けられてしまいます。


「戦争」と聞くとタブーとして言及されず、抵抗のある方もいらっしゃるかと思います。しかし現代の日本の洋服も、切っても切れない関係にあります。


今日は誰も触れていない部分からファッションを見てみたいと思います。


ファッションアイテムになるものは"戦勝国"のものしかない


戦争によって生まれたものを振り返ってみましょう。


腕時計、チノパン、カーゴパンツ、MA-1、モッズコート、トレンチコート…どれも戦争の産物です。


イギリス軍によって生まれたチノパンツ
イギリス軍によって生まれたチノパンツ

これらのアイテムに共通するのが、全て「戦勝国」のアイテムであるということです。実際のところ、現代における定番のミリタリーアイテムというのはアメリカ、イギリス、フランスの戦勝国が9割以上を占めていると思います。


反対に、日本、ドイツ、イタリアのミリタリーアイテムというのはあまり見かけません。 


敗戦国にとって「戦争」というのは負の遺産でしかなく、それに使われた洋服も、後世に残すような価値あるものではなかったのだと考えられます。



戦争というのは後世への文化にまで、大きな影響を残すものだとつくづく考えさせられます。


戦争に使われた服を着ること


戦争に使われていた服、というと倫理的な問題から抵抗があるのもよく理解できます。国によってはミリタリーアイテムを着ているだけで非難されることもあるようです。


日本はその点寛容かと思います。ことファッションの世界では、ミリタリーアイテムはデザインのベースとなり今日でも多くの新しい衣服が生まれています。


多様な考え方がありますが「戦争のアイテムだからよくない」というのは少し早計かと思います。重要なのは、戦争という歴史から学ぶことであって、洋服や着用者を非難することになんの意味もありません。ましてやモノに罪はありません。


戦争から生まれた名作、名もない名作


ミリタリーアイテムの魅力は無駄のなさ、機能から生まれたデザインであるということです。


結果としてそれがプロダクトとして完成されており、ファッションの世界でも認められることとなりました。


特に有名な名作はフランス軍のm-47でしょう。


日本では宇多田ヒカルさんや菅田将暉さんが着用されていました。
日本では宇多田ヒカルさんや菅田将暉さんが着用されていました。
フランス軍 m-47
フランス軍 m-47

こちらもやはりフランスのものです。人気となった理由はマルタン・マルジェラのm-47をベースに再構築されたアーティザナル、と呼ばれるコレクションの影響が大きいかと思います。


martain margeria "inside out" m-47
martain margeria "inside out" m-47

太さのあるシルエットとミニマルなデザインで人気のあるアイテムです。


名の通ったミリタリーアイテムはこの辺りですが、マイナーなアイテムもそれはそれでかっこいいものがあります。


カナダ空軍のフライトジャケットはその一つです。(カナダ空軍=RCAFというらしいです。)


RCAF pilot jacket 80年代
RCAF pilot jacket 80年代

正直そこまで注目されている服ではないのですが個体ごとにディティールの違いが大きく、かなり面白い洋服です。


特に71年のものは生地がシルクのように光沢があり、デザインもミニマルで素晴らしい完成度です。また、黒に近いグリーンも非常に上品な印象です。


MA-1に変わるブルゾンとして、機会があれば探してみてください。

ミリタリーアイテムはファッションとは、切っても切れない関係にあります。折角なら深掘りしてみるのも楽しいかもしれません。

 
 
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