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テイク・アイビー

学生時代働いていたセレクトショップでは、いつもショーケースに本が一冊だけ置かれていました。なぜ服屋に本が。しかも一冊だけ…。


副店長に聞くと、「お前アイビー知らないの?男の服の全ての基本になる型だよ。」と教えられ、休憩時間にも関わらず半ば強制的に読まされた記憶があります。なら聞かなきゃよかった。


実はこの本、『TAKE IVY』というメンズファッションのバイブルとなっている名著です。同時に店の中でも、教科書的な存在として常に置かれていました。


TAKE IVY
TAKE IVY

アイビーってなんだ


この本の内容を一言で言うと「50年代アメリカの男子大学生」のスナップ集です。系統で言えばいまのファッジとかクルーエルに近い感じです。


そしてアイビーとは、ファッション黎明期である1950年代にアメリカ東海岸の名門私立大学8校(アイビー・リーグ)の学生たちの間で広まったスタイル。乱暴に言えば昔の日本のGMARCHで流行った服、みたいな感じです。

ここから生まれたスタイルを『アイビー・ルック』なんて言ったりします。



基本スタイルは紺ブレに、ボタンダウンシャツ、チノパン、コインローファー、ニットタイなんかも合わせたりします。


これさえ抑えておけばアイビーは大体理解してもらったと思って大丈夫です。これだけです。


なんせファッション黎明期の「始祖」なので、アイテムは全てクラシックそのもの。現代でこのまま着るのはちょっとキメすぎてる感じもします。ある程度歳を取らないとカッコよく見えないスタイルなのでは。


特に日本人の若者が真似して着ると、なんか嘘っぽくてしっくりこない。特にブレザーとチノパンの合わせは色味も離れててなかなか難しいです。タイドアップなんてした日には学生に間違えられます。

これくらいならいけるかもねアイビー



スタイリスト長谷川昭雄さんのコーディネートです。色味を抑えつつ、キャップやパンツ、ブレザーのシルエットでいかに崩せるかが現代版アイビーのポイントだと思います。


ぱっと見はアイビーの面影がないですが、シャツやジャケットの崩したサイズ感、ピンズなど、確実にアイビー「知ってる人」の合わせ方だなあと思います。


太めの軍パンやフーディー、スニーカーと合わせるのも定番で、ブレザーがカチっとしている分、他はとにかくカジュアルなものを持ってきた方がバランスが取れます。


アイビーの要素はちょびっと感じられるくらいが、「わかってる感」もありつつ現代風に着回しやすいです。

ファッションを楽しむのにうんちくは不要ですが、型に忠実な人、あえて型を外している人のスタイルは一目でわかります。どれも違う良さがありますが、「知っている人」の服選びには好きなスタイルがはっきりと感じられて素敵だなあと思います。


特に紺ブレの汎用性はなかなか高いのでまた紹介しようと思います。みなさんもいつものスタイルにアイビー、ぜひ取り入れてみてください。



◾️information


1960〜70年代の若者を虜にし、一大センセーションを巻き起こした「アイビー・スタイル」。石津謙介が提唱したそのスタイルのバイブルとも称される幻の本『TAKE IVY』。アイビー・リーグ校のキャンパスを密着取材した幻の名著が、46年の時を経て復刻。


ページ:141ページ

価格:¥16,755-(税込)

発売日:2011/9/8








 
 
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