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barbourという時間を着ること



「バブアー(Barbour)」というブランドを、最近よく耳にするようになった方も多いかもしれません。


街を見渡せば、秋口から春先にかけて、このジャケットを着ている人の姿を見かけます。


オイルドコットンの無骨な佇まいと、クラシックなデザインが印象に残っている方も多いでしょう。


ここでは、バブアーのはじまりから、代表作である〈ビデイル〉というモデルについて、初めて触れる方にも楽しんでいただけるようにお話しします。


barbour "spey"
barbour "spey"

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バブアーの始まりは、港町の小さな商店



バブアーが生まれたのは1894年。

場所はイングランド北東部、サウス・シールズという港町です。


創業者はジョン・バブアー。彼は船乗りや港湾労働者、漁師たちのために、「雨と風から身を守る服」を作り始めます。


寒く、雨が多く、風の強いイギリスの気候。その環境の中で生まれたのが、コットン生地にオイルを染み込ませたジャケットでした。


これが、現在のワックスドコットンの原型です。

オイルを染み込ませることで防風性と防水性を確保しました。かなり原始的ですが、いまでいうゴアテックスみたいなものでしょうか。


バブアーの思想は当時から変わりません。


「買い替える服」ではなく、「直しながら、一生使う服」。


高い防水性と破れても直せる構造。

手入れをしながら使うことが前提の服。

タフな作業着として誕生したのが始まりです。


そして、使うほどに生地は身体に馴染んでいきます。


イギリス王室チャールズ皇太子のバブアー 補修を繰り返してつぎはぎだらけに
イギリス王室チャールズ皇太子のバブアー 補修を繰り返してつぎはぎだらけに



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王室、軍、レーサーも認めた“実用品”


バブアーを着用するスティーブン・マックイーン
バブアーを着用するスティーブン・マックイーン

バブアーはやがて、軍への官給品、ロードレースの世界まで広く浸透し、その名実を確固たるものにしました。そして英国王室御用達の印である(ロイヤルワラント)を授かるまでになります。


そこまでの支持に至るバブアーの魅力は


質実剛健であること

補修を続けて長く着ることができる。汚れや生活の跡を楽しむ服であること。


自然の中でも街の中でも着られる

スーツに合わせても、自然の中でのアウトドアジャケットとしても使える。


メンテナンスの楽しい服

オイルが抜ければリプルーフが必要。そこが楽しい服でもある。


クラシックなデザイン

時代に左右されない普遍的なデザインであること。


狩猟、農作業、乗馬、アウトドア。

さまざまな場面でその機能性が評価され、結果としてその形が洗練されていきました。


いま私たちが目にするバブアーのデザインは、

130年の歴史の中でも全く形を変えていません。


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ビデイルの誕生 実用からファッションへ



数あるモデルの中でも、街でよく見かけるのが〈ビデイル(Bedale)〉です。


ビデイルが登場したのは1980年。もともとは、乗馬用ジャケットとして作られました。


この年代にはビューフォートやボーダーなどの名作モデルも生まれ、よりファッションアイテムとして確立されました。


•動きやすい短めの着丈

•鞍に傷をつけないよう金属パーツを減らした設計

•風を防ぐコーデュロイの襟

•厚手でありながら軽く感じるバランス


この「機能から生まれた形」が、結果としてタウンユースにも自然に馴染む一着になりました。


着丈がちょうどスーツのジャケットを覆えるくらいの長さの為、汎用性が高くバブアーでは一番人気のモデルです。


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初めてバブアーを着る方へ伝えたいこと


ビンテージのバブアーは特有の臭いとベタつきがあります。風合いはビンテージならではのものがありますが、手間のかかることを承知の上で購入をお勧めします。


現行のバブアーはオイルが切り変わっており、無臭です。かなり扱いやすくなってます。より上品なイメージに合うのはこちらです。また、育てる楽しみもあります。当店ではこちらのバブアーを取り扱っています。


基本的には風通しの良い場所に保管し、汚れたら水気のある布で拭き取ればメンテナンスは十分です。そもそも丁寧に扱うような衣服ではありません。タフに使ってこそバブアーの魅力が出ます。


新品の黒黒しいバブアーも素敵なものですが、バブアーは「買った瞬間がいちばんかっこいい服」ではありません。着続けることで、少しずつ良さが出てくる服です。


少し手のかかる服かもしれません。


けれど、雨に打たれ、風に吹かれ、何年も着続けるうちに、その人の生活が、服に刻まれていきます。


シワも、色落ちも、アタリも、すべてが「味」になる。


それは、デニムや革靴に近い感覚かもしれません。


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なぜ今、ビデイルなのか


流行の移り変わりが早い時代の中で、

バブアーは昔から変わらない形を作り続けています。


流行らせようとも、新しく見せようともしない。

それでも、なぜか今また新鮮に見える。


おそらくそれは、「時間がかかるもの」に惹かれる人が増えているからではないでしょうか。


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ビデイルはトラディショナルな佇まいで、どんなパンツにも自然と馴染みます。



気づけば、いちばん手に取っている服になっているはずです。ビデイル以外にも様々なモデルがあるので、お気に入りの一着を見つけてみるのもいいかもしれません。


もしこれからバブアーを見る機会があったら、


「どんな時間を一緒に過ごせそうか」

そんな視点で見てみてください。


きっと、印象が少し変わるはずです。

 
 
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